藤崎ひかり氏が、さくらインターネットに対して起こした発信者情報(個人情報)開示、ならびに私に対して起こした名誉毀損の裁判について、現時点でのご報告をさせていただきます。


まず、藤崎氏は、私に対する裁判に先立って、プロバイダであるさくらインターネットに対して、私の公表したブログ記事が、名誉毀損やプライバシー権侵害に当たるとして、私の個人情報の開示を要求する裁判を起こしました。

これは、相手側である私の住所、氏名を知らないと原則として名誉毀損などの裁判を起こせないからです。

また誤解が多々あるようなので改めて明記させていただきますが、今回の訴訟は、私が藤崎ひかり氏を訴えたのではなく、藤崎ひかり氏が私に対して、私の公表したブログ記事が名誉毀損等に当たるなどと主張して裁判を起こしたものです。

前回(2016/6/7)ご報告させていただいた後、裁判所側が私側の事情も汲んでくださり、私はペンネームのまま裁判に参加してよい、という判断をされました。

そのため、前提問題にすぎないさくらインターネットへの私の個人情報の開示を求める裁判は取り下げられ、本題である名誉毀損等の裁判で判断しましょう、ということになりました。これは、もともと私が望んでいたことでもあり、異存はありませんでしたので、名誉毀損等があったのかどうかという点については私と藤崎ひかり氏との間の裁判で判断されることになりました。

そして4月に判決が出まして、藤崎氏側の主張は認められずに、訴えは全面棄却されました。


簡単な経緯としては以上です。

4月の判決後、今回の結果を公表するまでの間に、藤崎氏側代理人から「控訴を検討しているが、双方これまでに本件について言及したインターネット上の記事等を全て削除し、今後は本件についてインターネットや雑誌等で言及しないのであれば控訴をしないで本件紛争を解決させる」というような打診がありました。

ですが、今回たくさんの方の力をお借りし、読者の方にもご心配をおかけしていたため、きちんと結果を公表することが重要であると思い公表させていただきました。

現在藤崎氏は裁判の結果を不服として控訴をしましたので、引き続き控訴審が行われることとなります。


以下補足

藤崎氏側の主張としては、私の記事により仕事を断られるなど多大な損害が出たこと、検証画像を見ると線が一部重なっている部分があるが、重ならない部分も多数あることからトレースではないこと、プライバシーの侵害にもあたること、私が藤崎氏以外の作家に対する抑止力という個人的な利益のために公表を行ったこと、といった内容でした。

しかし、裁判で出てきた主張の中には、私が全然知らなかった事柄や聞かされていなかった事柄もありました。

と言うのも、私はこれまで、経緯についての報告書を頂いた以外は、私の担当編集氏を通じて要点のみを伝えられており、藤崎氏の担当編集氏から直接詳しい説明をいただけたことがありませんでした。

また、藤崎氏が弁護士を立ててくるまでの間、私と藤崎氏の両編集者間では、経過情報の共有があまりされていなかったようでした。

このような対応については、編集部の方にお話をして、今回この公表文を作成するにあたり、LO編集部に確認をしていただく際に、両編集部側の対応と見解の詳しい説明をいただきました。

私としては経緯の説明で終わるつもりですが、いずれ藤崎氏がご自身の主張をされるかもしれません。

その場合には編集部に確認をお願いしながら、それに対しての返答をさせていただきたいと思います。



まだ控訴審がありますが、とりあえず一度区切りを、ということで公表させていただきます。

今回の件でご迷惑をおかけし、お世話になった出版社様、編集者様、友人、知人、弁護士の先生方には感謝をしております。

ありがとうございました。ご心配いただいた読者の皆様、同業の先生方にもお礼申し上げます。




2017721日 関谷あさみ

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